1.大学の研究環境で学生のメンタル面が悪化する背景 1-1.日大生の連続「アカハラ自殺」を起点として~報道内容のあらまし~ メンヘラ.jpの読者の皆様、初めまして。仲見満月と申します。サッカーのワールドカップそっちのけで書き上げた論文で博士号を取得後、フリーターを経て、現在、研究機関に正式な籍のない「ノラ博士」です。ここ半年の日課はネット上を徘徊し、ポータルサイトやSNS、新聞各紙のWeb版なんかの大学や大学院の問題にツッコミを入れることです。 11月の初め、徘徊先のひとつ、Twitterを眺めていると、タイムラインに「連続「アカハラ自殺」日大学部長が黙殺・隠蔽」(FACTA ONLINE, 2016年11月号)[1]の文字並びが飛び込んできました。この記事は、まず日大の獣医学科の野上貞雄教授の研究室において、4年前に男子学部生が一人、昨年6月に男子大学院生が一人、自ら命を絶っていることを