茨城、栃木両県警が窃盗の容疑で逮捕したつくば市上広岡の自営業、賀川祐介被告(29)=同罪で公判中=を主犯格とした自動車盗グループは、茨城、埼玉、千葉、栃木、群馬、福島の6県の広範囲でトヨタのハイエースを狙って盗みを繰り返した。両県警はグループが173件、総額約2億1250万円相当の自動車やナンバープレートを盗んだとみている。なぜ、ハイエースが標的になったのか。(鴨川一也) 茨城県警捜査3課によると、グループは平成27年4月ごろから28年11月ごろまでに、ドライバーなどの工具で車のドアを開け、エンジンを始動させる手口で自動車盗を繰り返した。盗難車を移動させる際には、発覚を免れるため、盗んだナンバープレートの数字を変えた偽造プレートで偽装する手の込みようだった。 盗んだ車160台のうち、トヨタの「ハイエース」が136台で、残り24台は同社の「プリウス」だった。主犯格の賀川被告はハイエースばかり