今回は、楽器アプリを作るための、3つめのフレームワークを紹介しよう。OpenALだ。 OpenALとは OpenALは、オープンな標準に基づくオーディオライブラリだ。名前から想像できると思うが、3Dグラフィックの分野で標準の地位を築いたOpenGLのようなものを、オーディオの分野でも作ろうとしているものだ。そのような動機であるため、単なるオーディオの再生だけではなく、ドップラー効果や3D音響などゲームの役に立つAPIが色々と定義されている。 OpenALプログラミングは、3つの要素から構成される。Buffer、Source、Listenerだ。Bufferは、オーディオデータを管理するものだ。Sourceは、Bufferのデータを使い、音を再生するものになる。OpenALの面白いところは、このSourceを3D空間中に自由に配置できる事だ。たとえば、右前方、左後方などにSourceを置く事