【ベルリン=金井和之】ポーランドのカチンスキ大統領は10日、これまで署名を保留していた欧州連合(EU)の新しい基本条約である「リスボン条約」の批准文書に署名した。批准書の署名が残されたのはチェコだけとなった。 DPA通信などによると、ワルシャワであった署名の式典は、欧州委員会のバローゾ委員長らEU関係者が駆けつけて開催。ポーランド議会は昨年4月に同条約の批准を承認していたが、アイルランドがいったんは国民投票で条約の批准を否決した状況などを受け、EU懐疑派のカチンスキ氏が署名を保留していた。 一方、批准書への署名を先延ばししているチェコのクラウス大統領は、第2次大戦後に旧チェコスロバキアから追放されたドイツ人の没収財産返還請求訴訟問題などにからんで、例外規定を条約に設けるように求めている。
人は「オランダのオバマ」と呼ぶ。欧州最大の港を抱えるオランダ第2の都市ロッテルダムのアハメド・アブタレブ市長(47)。今年1月、イスラム移民としてオランダで初めて市長に就任した。 モロッコの貧しい家庭に生まれた。父親はイスラム教の説教師。自宅には水道もなかった。15歳の時、一家は新たな暮らしを求めてオランダの地を踏んだ。当時、オランダ語はまったく話せなかった。 人口約60万人のロッテルダムには郊外にイスラム教徒地区がある。幹線道路沿いでは巨大なモスク(イスラム礼拝堂)を建設するつち音が響く。数年後にはイスラム移民がロッテルダム市民の多数派になる見通しだ。 「私の失敗を望む人は多い。だが、成功すれば『移民でも権力の座に就けるのだ』と移民社会を力づけることができる」。市長は英紙とのインタビューで抱負を語った。 多民族が暮らせば摩擦も増える。移民人口の増加は多文化路線を推進してきた「寛容の国」オ
松田雅央(まつだまさひろ):ドイツ・カールスルーエ市在住ジャーナリスト。東京都立大学工学研究科大学院修了後、1995年渡独。ドイツ及びヨーロッパの環境活動やまちづくりをテーマに、執筆、講演、研究調査、視察コーディネートを行う。記事連載「EUレポート(日本経済研究所/月報)」、「環境・エネルギー先端レポート(ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社/月次ニュースレター)」、著書に「環境先進国ドイツの今」、「ドイツ・人が主役のまちづくり」など。ドイツ・ジャーナリスト協会(DJV)会員。公式サイト:「ドイツ環境情報のページ(http://www.umwelt.jp/)」 石造りの古い街並みとモダンなトラム(路面電車)。この意外な取り合わせが不思議と調和するのは、伝統と機能美を融合させるヨーロッパの優れた工業デザインの力によるものだろう。フランス・アルザス地方の中心都市ストラスブールを走るトラムは
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