『痛み』は、緊急異常速報? 我々が痛み刺激を受けた時、我々の身体の防御反応は、その痛みを瞬時に脳に伝えることで 一刻も早く 痛みの原因対策をさせようとします。 ここで、狭心症を例にして考えてみましょう。 狭心症は、心臓を動かす筋肉に酸素や栄養を運んでいる血管(冠動脈)が狭窄したり詰まったりすることで、それより先の筋肉が壊死しそうになる病気です。(ちなみに、心臓の筋肉が壊死した状態が心筋梗塞です。) 狭心症の症状(狭心痛)は『運動などにより心臓の動きが活発になる時』や『精神的に緊張したり急に寒い所に行ったりした時など、血管が急に収縮して心臓に負担が掛かった時』などに悪化するケースが大部分です。 ここで、もし、この痛みが無かったら(気づかなかったら)どうなってしまうのかを考えてみましょう。 狭心症が軽症であった場合、「痛みを感じたから激しい運動をしないようにする」「痛みを感じたから精神的に疲れ
医者の「筋肉をつけてください」は、職場放棄発言? 東洋医学では、全身の筋肉量を重要視します。 筋肉量が少ないと全身の血流が悪化して、筋肉や内臓が動きにくくなったり、細菌やウィルスなどの病原体が体内に侵入してきても、抗体の産生や感染部位への出動に悪影響を与えたりするからです。 だから、全身の筋肉量が少ない(=虚弱状態)の人ほど体調を崩しがちなのですが、そういう人々に対して、医者が「筋肉をつけてください」と言うのは、病気の人に「病気にならないでください」と言っているようなもので、漢方医にしてみたら職場放棄発言に聞こえてしまいます。 それに、安易に「筋肉をつけてください」と言っても、筋肉には『つけ方』があるのです。 筋肉の『つけ方』 みなさんは、「筋肉をつけてください」と言われたら「鍛えなきゃ」と思いませんか? でも、ちょっと待ってください。 例えば、長時間「前へならえ」の体勢を続けると、腕の筋
『○○病に効く漢方薬』という表現は、本当は間違っている! CMやネットで「この漢方薬は○○病に効く!」みたいなキャッチコピーを目にしたことがあると思いますが、厳密に言えば、この表現は間違っています。 これを、花粉症治療を例にして説明してみましょう。 以前 投稿した通り、花粉症の症状は、花粉という異物を、 「くしゃみで体の外に吹き飛ばす」 「鼻水や涙で体の外に洗い流す」 「鼻を詰まらせて体の中に入れさせない」 といった防御反応が過剰になったものです。(詳しくは こちら ) そして、鼻水・涙・気管分泌物 といった 分泌液の材料となる『余分な水分』が体内に多い人、つまり、『むくみやすい人』ほど花粉症の症状が強く出ます。(詳しくは こちら ) この時、花粉症治療の際に用いられる漢方薬は、『小青龍湯』『柴朴湯』『麻杏甘石湯』『麦門冬湯』などの 〈むくみを改善させる種類の方剤〉 が処方されることが多く
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く