大津市で昨年10月、いじめを受けた市立中学2年の男子生徒が自殺した問題で、市教委から今月20日に提出された自殺に関する報告書を、滋賀県教委が「内容が不十分」として24日に差し戻していたことがわかった。 全校アンケートで「鉢巻きで手足を縛った」などとされた暴行や嫌がらせに触れていないためで、市教委は「自殺の報告書で、いじめ関連は不要と判断したが、不適切だった」としている。 報告書はA4判2枚で「事件等の経緯」の記述は2行。「アンケートなどで生徒3人のいじめが発覚した」としたものの、具体的な内容は「プロレスごっこなどでふざけていた」「ふざけ過ぎた場面で担任が男子生徒に声をかけたが、『大丈夫』と返答があった」と記すにとどまっていた。