大津市で昨年10月、いじめに遭っていた市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺した問題が波紋を広げている。「男子生徒が自殺の練習をさせられていた」。学校側のアンケートに多くの生徒がこう答えたにもかかわらず、市教委がこの事実を公表していなかったことが判明、騒動が再燃したのだ。「伝聞などで事実確認ができなかった」「自殺といじめの因果関係は判断できない」と、腰の引けた対応を繰り返す市教委には全国から抗議が殺到。越直美市長は6日にようやく調査のやり直しを明言したが、後手に回った感は否めない。 秘められていた一部のアンケートの中身が明らかになったのは今月3日。「(自殺した男子生徒が)昼休みに毎日自殺の練習をさせられていた」「(同級生が)自殺のやり方を練習しておくように言っていた」。生徒16人がいじめの実態についてこう回答していたことが分かったのだ。 アンケートには「(同級生が)思い切り肺