開催都市の最終選考が10か月後に迫り、早ければ12月には国際オリンピック委員会(IOC)の支持率調査が始まるが、「首都の顔」が決まるのは同月中旬。これまで石原知事の個性で世間の関心をつなぎ留めてきただけに、「都知事が代われば選考レースの行く末にも影響する」と不安の声も上がっている。 ◆関係者に衝撃 「強烈な存在感のあった石原さんがいなくなることで、国民の関心が薄れないだろうか」。招致関係者の間には重たい空気が流れた。 東京招致のネックは国内支持率の低さ。IOCが5月に公表した各都市の支持率調査結果では、東京は47%。招致レースで東京とともに1次選考を通過したイスタンブール(トルコ)は73%、マドリード(スペイン)は78%と、東京よりはるかに高い。このため、都スポーツ文化事業団では国民の関心を高めようと、石原裕次郎さんをPR動画に起用するなど、「石原ブランド」を利用してきた。 トルコは隣国シ