熱戦が続く第95回全国高校野球選手権。大会最注目右腕の済美高校・安楽智大投手は17日、延長戦の末に花巻東高校に敗れ、3回戦で姿を消した。 延長10回、183球の熱投実らず大粒の涙を流した安楽。そんな16歳の姿を、海の向こうから胸を撫で下ろして眺めている人々がいる。 準優勝を収めた今春のセンバツ大会、安楽は9日間で5試合に登板し、計772球を投げた。世間が新たな怪物の登場に湧く一方、高校生の“投げ過ぎ”を問題視する声が、日本のみならずアメリカ各地でも上がったことは記憶に新しい。 アメリカの野球界は、とにかく投手の球数にセンシティブだ。「投手の肩は消耗品」という考え方が広く浸透しており、若い投手の投球過多は将来の故障リスクを高めると考えられている。そのためアメリカでは、小学生のリトルリーグですら投手の投球数が管理されている。 米国最大のスポーツ専門ケーブル局『ESPN』のスタッフは今年