“人は自分の見たいものしか見ない”とは、どこぞの賢人*1が語った言葉らしい。そりゃそうだ。アホみたいに情報とコンテンツで溢れかえっている「インターネット」なんて存在も今はあるくらいだし、多くのものを見て聞いて咀嚼して判断するのは面倒だ。全てを見ようにも脳のスペックが間に合わないのだから、結局は何かを選ばざるを得ない。 ……ということは、「ネットには何でもある!」という言説も一面的にはウソになる。いろんな人の意見を参照するのがかったるいから、特定の有識者の主張を鵜呑みにし、いつも同じサイトを情報源として、何かよく分からない話には耳を貸さない。だって、情報量が多すぎるんだもの。見えないものを見ようとして望遠鏡を覗きこむ?やめとけ、目が潰れるぞ。 そう、何でもは見えない。見えているものだけ。 ──そんな話題を取り上げていた本が、今年発売の『弱いつながり』(東浩紀著)だったように思う。その中では「
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