独創的で革新的なものを生み出すためには、枠の外(アウトサイドボックス)で考えなくてはならないというのが従来の常識。しかし『インサイドボックス 究極の創造的思考法』(ジェイコブ・ゴールデンバーグ、ドリュー・ボイド著、池村千秋訳、文藝春秋)の著者は、この考え方に真っ向から反論しています。 私たちの考えはその正反対だ。イノベーションの数を増やし、その質とスピードを高めるためには、一定のヒナ型にのっとって、勝手知った世界の内側で──つまり枠の外ではなく<枠の中(インサイドボックス)>、すなわち制約の中で──考えるべきだと、私たちは思っている。(15ページより) そしてインサイドボックスでのイノベーションにとって重要なのは、次に紹介する5つのテクニックなのだとか。それぞれについて、簡単にご説明しましょう。 引き算のテクニック 革新的な製品やサービスは、なんらかの要素を取り除くことによって生まれるとい