今や老若男女を問わず、愛されるようになったアニメーション。「日本のアニメーションは世界にも受け入れられている」と言われることもあるが、ビジネスとして健全な成功を収められている作品は決して多くない。この連載では現在のアニメビジネスについてデータをもとに分析し、持続可能なあるべき姿を探っていく。 6月3日の朝日新聞朝刊に「アニメの制作現場は制作者の高齢化が進んでいる」とあった。ということは若手が育っていないという意味合いも含まれるのだろうが、マスコミがしばしば記事にするその種のレポートは果たして本当なのか。一方では最近若手が育っているという話も聞くので、今回はその検証を行いたい。 「動画枚数1万枚超え」の気合いを入れた作品 4月にスタートしたアニメ新番組で話題になった作品はさまざまあるが、その中でも気合いの入り方が違うという評判だったのがジャズをテーマにした『坂道のアポロン』と定番作品の主人公
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