岩手の田舎町。縁側にノートパソコンが置かれていた 岩手のプログラマーがそれで小さなアプリを作っているのだ。 そのアプリは大規模ではないが、コアなユーザがいることで有名だ。 それをしった東京からの旅行者は 「素晴らしいアプリだね。どれくらいの時間プログラミングしていたの」と尋ねた。 するとプログラマーは 「そんな長い時間じゃないよ」 と答えた。旅行者が 「もっといろんな人が使えるようなアプリにしていたら、もっとお金がもらえたに違いないよ。残念だ」 というと、 プログラマーは、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だといった。 それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」 と旅行者が聞くと、プログラマーは、 「日が高くなるまでゆっくり寝て、それからぽちぽちとプログラミングをする。昼過ぎたら子どもと遊んで、女房と家庭菜園をして。 夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…ああ
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