東日本大震災の被災地を描いたドキュメンタリー映画「ガレキとラジオ」に“やらせ”演出があったことがわかった。監督は「ドキュメンタリーとして許される範囲の『演出』として考えておりました」とコメントしたが、ナレーションを担当した俳優の役所広司さんは「今後二度と上映されるべきものではありません」と強い言葉で非難している。 「ガレキとラジオ」は、東日本大震災で大きな被害を受けた宮城・南三陸町に生まれた災害ラジオ局「FMみなさん」のラジオクルーと人々の歩みに1年間密着したドキュメンタリー映画。博報堂の企画・制作のもと2012年に公開し、現在も全国各地で自主上映会が続いている。 劇中でリスナーとして登場した70代の女性は、実際はラジオの電波が届く地域外に居住しており、撮影班の求めで演技をしていたと朝日新聞が5日に報道した。スタッフが用意したラジカセで別の音源を聴き、「いつも聴いている」「音がないと寂しい