フンメルスは「戦術的に優れた相手に0-2とされてしまうと、難しい」と語り、キャプテンのラームは「このチームにはポテンシャルがあった。だから、もっとできたはずなんだ……」と無念のコメントを残した。 闘える集団と、まとまりを欠く集団の試合なのだから、勝負は初めから決していたのかもしれない。 殊勲のバロテッリの2ゴールについて、試合後にイタリア代表のバルザーリは語っている。 「バロテッリは良くやったよ。しかし、これはチームの勝利なんだ。チームの努力があるから、彼が素晴らしい選手だと証明することが出来たんだからね」 チームとしてのまとまりがあったイタリア代表に比べ、ドイツ代表には何があったのだろうか。 確かに、試合前にドイツ国内では悲観的な声も挙がっていた。ドイツはイタリアとの相性があまりに悪いからだ。W杯とEUROのビッグトーナメントに限れば、7回対戦して4分3敗で、一度も勝ったことがない。最後