京都府内で今年に入り、強姦(ごうかん)や強制わいせつの性犯罪に遭った女性のうち約2割の人が被害を受けた時にスマートフォンを見たり、イヤホンで音楽を聴いたりしていたことが23日、府警への取材で分かった。スマホやイヤホンを使うと犯人が近づいても気付きにくい。府警は夜間外出時はスマホなどの利用に十分注意するよう呼び掛けている。 府警捜査1課によると、スマホや携帯音楽プレーヤーの普及に伴い、数年前からスマホやイヤホンを使う女性が性犯罪に遭う傾向が出始めた。スマホなどを利用中に突然襲われるとパニックに陥り、事後対応も遅れがちになるという。 京都市左京区で昨年5月以降に連続発生した強制わいせつ事件でも、被害女性のうち少なくとも3人がスマホやイヤホンを使って歩いていた時に被害に遭った。別の強制わいせつ事件では帰宅時に背後から男が室内に入り込んだのにイヤホンをしていた女性が気付かなかったという。 府