茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構(JAEA)の東海再処理施設で、プルトニウム溶液と高レベル放射性廃液が未処理のまま残されており、潜在的なリスクを抱えていることが、原子力規制庁の報告書の中で明らかになった。 冷却機能が失われた場合、水素爆発する可能性があるという。報告書にはそんな「最悪のシナリオ」も記されている。 高レベル放射性廃液の処理に20年かかる 規制庁は、東海再処理施設の潜在的なハザード(危険原因)に関してJAEA側から2013年8月以降2回にわたってヒアリングを行い、また現地調査も実施したうえで12月2日の会合で報告書をまとめた。もともとはJAEA側から出された意見や説明に基づいている。 同施設は1981年に本格運転を開始し、累積処理量は1140トンに達する。再処理の工程では、使用済み燃料をせん断、溶解してウラン溶液とプルトニウム溶液に分離する際に高レベル放射性廃液が生じる
![東海村「再処理施設」で水素爆発の恐れ プルトニウム溶液と高放射性廃液「放置」状態](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/aa99c52eff423d3b672698ac2ed3e767801d3e87/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.j-cast.com%2Fimages%2Forigin%2F2013%2F190726.jpg)