日本で働く人の10人に1人が、うつ病を経験している可能性が高いことが、製薬企業の調査で明らかになった。調査では、職場の支援体制に満足している管理職は2割もいない上、同僚がうつ病を患っても、何もしない人が4割に達するという結果も示されており、他国に比べてうつ病の人に冷たく厳しい日本の職場の実情が浮き彫りとなった。【ただ正芳】 【グラフ詳細】 調査を行ったのは、デンマークに本社がある製薬企業「H.ルンドベック社」。同社では、米国や英国、フランス、ドイツ、中国、デンマーク、韓国など16か国で「職場でのうつ病に関する国際意識調査」を実施した。日本では昨年2月、過去1年間に従業員か管理職として働いていた16歳から64歳までの人を対象に調査を行い、1000人から有効回答を得た。 今までにうつ病と診断されたことがあるかという問いに対しては、全体の10%が「ある」と回答。「ある」と回答した100人に「