青春時代の“放課後”は全てバイトに捧げていた。 高校1年の5月にアルバイトを始め、初月から週8でフリーターの如くフル勤務(日曜日は1回帰って再出勤)。その甲斐あって数ヶ月で貯金が30万円に達した。 16歳の誕生日(11月)と同時にバイク免許を取得し、翌月に貯金を全て使い現金一括でバイクを購入。ソファもベッドもテレビも欲しいものは有り余るお金でなんでも手に入れた。友達だけはできなかったが。 そんな僕はバイクに乗ってバイトに通うのが日課だった。家から4分。 もはや徒歩圏内の距離。しかし、それ以外乗ることがなかったのだ。遊ぶ友達も、行きたい所もない、鞄の中も机の中も探したけれどみつからなかった。みつけにくいものでした。 もはやバイトの入り過ぎで遊ぶ時間すらみつからない。 学校から帰っては働き、帰っては働きと同じを繰り返すだけの毎日に飽き飽きとしていた。こんな毎日から飛び出さないと。そう自分に訴え