コーヒーが一番効くのって本当は何時なんだろうな…って考えたことないですか? 午後は好ましくない、特に寝付きが悪い人は、って言われますけど、でもそうでもないんじゃないかなーってね。 自分は時々ありますよ。なぜか? これをきちんと理解するには、「時間薬理学(chronopharmacology)」という、誰もあんまり話題にのぼせることもないのだけど非常に面白いコンセプトをまず理解しなければなりません。 「時間薬理学(chronopharmacology)」とは、生体リズムと薬効の相関関係の学問のこと。生体リズムの中でも一番重要なもののひとつが、体内時計です。内生の24時間周期の時計に応じて、僕らの生理機能も行動も様々に変わるし、薬の特性――例えば薬の安全性(医薬品安全監視体制[pharmacovigilance])、薬物動態(pharmacokinetics)、薬の有効性(drug effic