経団連のシンクタンクは、4日、2050年の日本経済の姿をテーマにしたシンポジウムを開き、丹呉前財務事務次官が一人当たりのGDP=国内総生産で見ると、日本は先進国から脱落しかねないというシミュレーション結果を報告しました。 このシンポジウムは、経団連のシンクタンク・21世紀政策研究所が開き、はじめに森田富治郎所長が「没落の危機にある日本をどう立て直すか、正面から問題提起し議論したい」とあいさつしました。 続いて、丹呉泰健前財務事務次官が、2050年の日本経済の姿について複数のシナリオに基づいてシミュレーションした結果を報告しました。 それによりますと、最も楽観的なケースでも日本経済は労働力人口の減少などで2030年代以降は経済成長がマイナスに陥り、一人当たりのGDP=国内総生産で見ると、日本は先進国から転落しかねないとしています。 この結果を踏まえ、丹呉前財務事務次官は、労働力人口の減少を補