栃木県で犬の死体が大量に見つかった事件。元ペットショップ従業員の男らが逮捕されたが、背景に飼育がずさんな悪質ペット業者の存在など、構造的な問題を指摘する声も出ている。 10月末から11月初めにかけ、宇都宮市の鬼怒川河川敷で45匹、那珂川町の山林で27匹の犬の死体が見つかった。県警は県内の30代と20代の2人が愛知県のブリーダーから処分を任されたとみて廃棄物処理法違反などの容疑で調べている。 見つかったのはいずれも小型犬の成犬で、雌の多くは何度も出産を経験した痕があった。栃木県では7月にも3市で生きた犬6、7匹ずつが捨てられているのが見つかっている。ヘルニアやがん、フィラリアにかかっている犬がおり、劣悪な環境で業者に育てられた可能性が高いという。
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