アメリカで、母親から感染したエイズウイルスが出生直後の抗ウイルス薬の投与でほぼ消滅していた子どもから、再びウイルスが検出され、新たな治療法につながると注目された研究成果は、見直しを迫られることになりました。 アメリカで、現在、3歳10か月になる女の子は、母親の胎内でエイズウイルスに感染し、生後30時間後からおよそ18か月間にわたって、抗ウイルス薬の投与を受けた結果ウイルスがほぼ消滅し、新たな治療法につながる成果として注目されていました。 しかし、アメリカの国立アレルギー感染症研究所によりますと、女の子は、そのあと治療を受けずに、2年余りにわたってウイルスが検出されない状態が続いていましたが、今月の定期診断の際に血液からウイルスが検出されたということです。 治療に当たった研究者は「非常に残念な結果で、完治に向けた巨大なパズルの最後のピースにならなかった」と話し、注目された研究成果は見直しを迫