映画のモデルになった古民家=富山県上市町古民家が登場する映画の一場面=(C)2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会、スタジオ地図作品 【成川彩】アニメーション映画「おおかみこどもの雨と雪」の舞台のモデルになった富山県上市(かみいち)町の古民家を保存しようと、家の所有者とファンがサポート組織を立ち上げた。築100年を超す古民家には昨年7月の映画公開以降、約4700人が訪れている。サポート組織で、保存のための募金活動をしたり、来訪者を案内したりする。 古民家は、映画の主人公の花と、その子どもの雪と雨の3人家族が東京から移り住む田舎の家のモデル。山中にたたずむ木造3階建てで、床面積470平方メートル、部屋は19室ある。この家が生家の山崎和子(よりこ)さん(65)と夫の正美さん(71)=ともに上市町在住=が、和子さんの父親の死後、空き家になっていたのを登山者に開放してきた。 映画では、