リクルート創業者の江副浩正氏 リクルート(現リクルートホールディングス)を創業し、新しい情報ビジネスを広げたが、政官財に未公開株を配って「リクルート事件」の主役ともなった江副浩正(えぞえ・ひろまさ)さんが8日、東京都内で死去した。76歳だった。通夜、葬儀の日取り、喪主は未定。 東京大学在学中にアルバイトとして、学生新聞で広告取りを始め、1960年の卒業と同時に「大学新聞広告社」を起こした。集まった求人情報を利用して「企業への招待」(のちに「リクルートブック」に改題)を発刊。63年には「日本リクルートセンター」(のちのリクルート)に社名変更し、社長・会長として25年間にわたり経営を指揮。日本経済の高度成長とともに事業を拡大した。 88年に朝日新聞の報道で表面化した「リクルート事件」では、政権の座にあった故竹下登首相の周辺なども含めた有力政治家、文部・労働両省(当時)の官僚、企業経営者ら