現在、日本にある50基の原発のうち、唯一稼働していた北海道電力の泊原発3号機が、あす(5日)の深夜に定期検査のため運転停止し、すべての原発が停止する事態となります。今夜は、原発に頼ることが出来ない状況下で、この夏の日本の電力需給がどうなっていくのか、考えてみたいと思います。 この夏の電力需給の見通しと、その対策は、現在、政府のエネルギー環境会議のもとで、検討が続けられておりまして、今月中旬にも発表される見通しです。 この会議に示された、沖縄電力を除く全国9電力会社の需給見通しを見ますと厳しい実態が浮かび上がってきます。この数字は大飯原発が、仮に再稼働しなかった場合、つまり日本列島で原発が一基も動かないという場合を想定した需給状況を表す数字=予備率です。 予備率と言う言葉の意味ですが、真夏の電力需要のピーク時に、供給力にどのぐらいの余裕度があるかを示す数字です。この計算のもとになっている前