貧困にあえぐ若年層の増加が社会問題になって久しい。その中でも、働く単身女性の3人に1人が年収114万以下というデータもある中で、「貧困女子」と呼ばれる女性たちに各メディアの注目が集まっている。 ルポライターの鈴木大介氏が、地獄でもがき苦しむ女性たちの真実にせまったのが『最貧困女子』(幻冬舎/刊)だ。著者は『ギャングース』(講談社「モーニング」で連載中)のストーリー共同制作も務めており、社会の最底辺を暴くフィールドワーカーとして活躍している。 同じ「低所得女子」でも、それなりに楽しい日々を送る地方のマイルドヤンキー女子と、衣食住も確保できずセックスワークでその日暮らしをするしかない最貧困女子とがいる。実際には彼女たちの収入はほぼ同等程度。では、彼女たちの違いはどうやって生まれてくるのだろうか。 崖っぷちでも楽しい「プア充」 100円ショップで日常品を買い溜め、フードコートで仲間とダラダラおし