一作家による小説としては「世界最長」とされる「グイン・サーガ」(栗本薫著、早川書房)本編が、2人の後輩作家によって引き継がれる。著者の栗本薫さんが2009年に亡くなり、未完のままになっていた。「続きが読みたかった」とファンも多かったという。 続編が出ることが報じられるとネットでは、「グイン・サーガの続編が出る!! よかった!うれしい!たのしみ!」といったツイートが出た。 「失われた時を求めて」より長い 豹の頭を持つ戦士・グインが主人公のファンタジー小説だ。中世ヨーロッパに似た架空の世界が舞台で、パロ、ケイロニア、ゴーラという3国が争う。1000人以上の人物が登場し、さまざまな人間模様が描かれる壮大な物語となっている。 「世界最長」の小説といわれ、マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」(フランス語で約960万9000文字)よりも長い。2004年11月の読売新聞記事によると、「グイン・サ