警察によりますと、御嶽山の噴火で心肺停止の状態で見つかり、ふもとに搬送された48人全員の死亡が確認されました。 火山災害としては戦後最悪となりました。 御嶽山の噴火で自衛隊や警察消防は、1日朝から1000人余りの態勢で、山頂や登山道での捜索を再開しました。 そして1日午前、山頂南側の八丁ダルミ付近で新たに7人が、その後、山頂付近で5人が、いずれも心肺停止の状態で見つかりました。 このほか、ふもとに搬送された人のうち、新たに13人の死亡が確認されました。 そして、ふもとに搬送された48人全員の死亡が確認されました。 戦後最悪の火山災害に 国内の火山活動による被害としては、死者と行方不明者が43人に上った23年前、平成3年6月の長崎県の雲仙普賢岳の火砕流を上回り、火山災害としては戦後最悪の被害となりました。
先週、台風26号の影響で地下の線路が冠水した東京・世田谷区にある小田急電鉄の下北沢駅では、700メートルほど離れた隣の駅から大量の雨水が流れ込んだうえ、乗客が残したとみられるゴミのために排水ポンプも機能しないという想定外の事態が重なって起きていたことが分かりました。 小田急電鉄の下北沢駅では今月16日の早朝、台風26号の接近に伴う大雨で地下3階に設けられていた上り線の線路が冠水し、小田急の各線が2時間余り運転を見合わせるなどして利用客およそ40万人に影響が出ました。 この原因について小田急電鉄で調べたところ、下北沢駅からおよそ700メートル離れ、同じように地下に設けられた隣の東北沢駅で、地上の排水設備に台風で飛ばされた落ち葉などが詰まったために雨水があふれて地下に流れ込み、より低い場所にある下北沢駅まで流れて来ていたことが分かりました。 さらに下北沢駅でも十分な能力があったはずの排水ポンプ
28日の大雨で川が氾濫し、多くの被害が出た山口県萩市では、地元の高校生たちが「LINE」と呼ばれるインターネット上のサービスを使って避難を呼びかけるなどして、地域の人たちの避難に役立てていたことが分かりました。 山口県萩市須佐に住む高校1年生の中村悠里さん(15)は、28日午前10時半ごろ、LINEを使った友人とのやり取りで、自宅の前を流れる須佐川が氾濫しそうなことを知りました。 悠里さんは、母親の里香さん(43)にすぐにその情報を伝え、2人で一緒に自宅から高台にある中学校に車で避難しました。 また、悠里さんの友人からは、LINEを使って道路の通行止めなどの情報も寄せられました。 このLINE上での情報交換は2人の友人や知人に広がり、多くの人がいち早く災害情報を知ることができたということです。 2人の自宅は、避難のおよそ1時間後に床上1メートルまで水につかったということですが、悠里さんは「
去年3月の大津波の際の避難について、国が岩手と宮城、福島の3県の1万人余りにアンケート調査を行った結果、避難した人の3分の1は、避難先に津波が迫っていたことが分かりました。 専門家は「今回の大津波では避難先からさらに高いところへ“2度逃げ”をして助かった人が多かった。いったん逃げた所からさらに避難ができるよう、高台や避難路を見直すべきだ」と指摘しています。 東日本大震災では、各地で自治体が指定する避難場所に高い津波が押し寄せ、多くの人が犠牲となりました。 内閣府が岩手と宮城、福島の3県で浸水した地域にいた1万1000人余りを対象にこの秋、アンケート調査を行ったところ、当時、「津波から避難した」という人は全体の79%に当たるおよそ8500人でした。 「最初に避難しようとした場所」は、「市町村が指定した避難場所」が37%で最も多く、次いで、「高台」が36%、「親戚や友人、知人の家」が9%などで
政府の地震調査委員会は、今後30年以内に震度6弱以上の揺れに襲われる地域の確率を推計して公表しました。 確率が最も高かったのは静岡市の89.7%。 関東地方では、去年3月の巨大地震を受けて地震の想定を見直しをした結果、千葉市で75%など確率が大幅に上がりました。 全国各地の確率はどのくらいなのか。 また、確率をどう理解したらよいのか。 社会部災害担当の村松あずさ記者が解説します。 公表された確率 政府の地震調査委員会は、各地の活断層や海底で将来地震が起きる確率を推計していて、その結果を地図上に重ね合わせて今後30年以内に震度6弱以上の揺れに襲われる確率をまとめました。 結果をまとめた全国地図です。 色が濃いほど確率が高いことを示します。 南海トラフ沿いで起きる地震が想定されている東海から九州の太平洋側を中心に、各地で色が濃い、つまり確率の高いところがあることが分かると思います
富士山の5合目の登山口の近くに、去年3月の震災後の地震のあと、30メートル以上にわたって亀裂が入っていたことがわかりました。 専門家は火山活動との関連性はないとみていますが、大規模な土砂災害につながるおそれがないか調べる必要があると指摘し、山梨県が調査に乗り出しました。 この亀裂は、山梨県の富士山の5合目の登山口に近い県有地で見つかりました。 長さは30メートル以上、幅は5センチから8センチほどあり、小さな段差も確認されました。 近くの冨士山小御嶽神社の宮司によりますと、亀裂は東日本大震災の4日後の去年3月15日、静岡県東部を震源とするマグニチュード6.4の地震が起きたあと見つかり、その後、しだいに埋もれて去年の夏ごろにははっきり見えなくなったということです。 富士山に詳しく、当時亀裂を確認した山梨県環境科学研究所の荒牧重雄所長は「地震の揺れでできた可能性が考えられる。亀裂の10メートルほ
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