メキシコ・キンタナロー(Quintana Roo)州カンクン(Cancun)の州刑務所で発生した暴動で、刑務所の屋上で横断幕を掲げる受刑者たち(2006年12月8日撮影)。(c)AFP/Marte REBOLLAR 【9月29日 AFP】メキシコで前週起こった131人の集団脱獄をきっかけに、「無法地帯」といわれる同国刑務所の実情がクローズアップされている。 犯罪組織はメキシコ国内の刑務所の6割で幅をきかせているとされる。刑務所内部は暴力がはびこり、ギャングたちが牛耳り、組織勧誘の場となっていることが多い。彼らは刑務所からでも「塀の外」に向かって詐欺やゆすりをはたらき、中は中で「商売」をしたり職員を買収している。 メキシコ全国人権委員会(CNDH)のラウル・プラセンシア(Raul Plascencia)委員長は「脱獄、けんか、受刑者たち自身による勝手な支配、職員に対する襲撃などにみられるよ