飲酒運転の疑いがあると通報されたことに腹を立て、「誰が通報したんだ」と交番に車で乗り付けた男が、佐賀県警唐津署に道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕された。同署が29日、発表した。 発表によると、逮捕されたのは佐賀県唐津市の農業の男(43)。29日午前1時ごろ、匿名で「ふらふら運転の車がある」との通報が同署鏡交番に入った。署員が付近を捜しても見つからなかったが、通報された車のナンバーから男を割り出し、午前1時半ごろ自宅を訪問。署員が帰宅していた男に経緯を話し、やりとりしたが、現行犯ではないため逮捕できず引きあげた。 ところが午前2時40分過ぎ、男が軽乗用車で鏡交番に乗り付け、「誰が通報してきたのか」と質問。酒のにおいがしたため検査したところ、呼気1リットルあたり0・45ミリグラムのアルコールが検出されたため現行犯逮捕した。「ビールと焼酎を飲んだ」と話しているという。(祝迫勝之)