日常生活、特にビジネスシーンにおいては、「論理的な話し方」が求められるもの。しかし、純粋に論理だけで会話することは基本的に無理。だから純粋にではなくとも「"比較的"論理的な話し方」を目指すべきだと主張しているのは、『あたらしい話し方の辞典』(高橋健太郎著、日本文芸社)の著者。 そのためには、どんな話し方がどのように話の内容や論理をねじ曲げているのかを認識し、自覚すること。(中略)「論理的ではないものを確認し、それを差し引いて考えることで論理的な会話に近づこうじゃないか」という引き算的な発想本書のコンセプトの一つです。(「はじめに──論理だけじゃやっていけない現実のために」より) そこで全体を5章に分け、56種類もの話し方を解説しているわけです。きょうは、ビジネスシーンでよく見るような論法を集めたという第3章「要注意!ビジネスに利用される話し方」に焦点を当ててみたいと思います。 すり替え謝罪