【ソウル=門間順平】聯合ニュースは22日、野田首相が韓国の李明博(イミョンバク)大統領に送った親書を、韓国政府が送り返す方針を固めたと報じた。 早ければ23日にも返送するという。大統領府高官の話として伝えた。 親書は、李大統領の竹島(韓国名・独島(トクト))上陸と天皇陛下への謝罪要求発言に遺憾の意を表明したものだが、同高官は、「(大統領が)竹島を訪問した事実はなく、訪問したのは我が領土の独島」とした上で、「事実ではない指摘について答えること自体が矛盾」と、親書を送り返す理由を語った。 親書への対応について、韓国政府内では、無視することや返書で反論することも検討されたが、国際法や外交専門家らの意見を聴取した結果、外交儀礼上、異例の返送を決めたという。