チョ・ソンミンという名前を覚えている人はいるだろうか? 漢字で書くと趙成●(王へんに民)。1990年代後半に読売ジャイアンツでちょこっとだけ活躍した投手だ。 鳴り物入りで入団した彼だったが、ジャイアンツで活躍できたのは2年目(1998年)だけだった。リーグ前半戦だけで7勝。オールスターにも出場したが、その後に肘の故障。以来、手術とリハビリの日々だった。同じ頃に中日優勝の立役者となったソン・ドンヨル(宣銅烈)とは対照的だった。かわいそうなチョ・ソンミン。 ところが2年後、彼は再び韓国マスコミの寵児となった。韓国のトップスター、チェ・ジンシルと結婚したのだ。テレビでは長身のチョ・ソンミンが華奢なチェ・ジンシルを軽々と抱き上げる姿が連日のように放映されていた。「逆玉だ」と私は思ったが、韓国の女性たちはなぜかチェ・ジンシルを「ヨウ」とののしった。 幸せなチョ・ソンミン。でも、成績はふるわなかった。