神戸・須磨海岸の周辺で、一部海水浴客のマナーの悪さに地元の商店などが頭を痛めている。水着姿で街中を堂々と歩き、店や駅に入って水浸しにしたり、トイレで着替えて砂だらけにしたり…。夏のかき入れ時期だけに、客への注意をためらう声も聞かれるが、立ち入り拒否など厳しい態度で臨む店も出てきた。JR須磨駅では、障害者用トイレに鍵をかける事態にまで発展している。(初鹿野俊、藤村有希子) 7月の暑い日。JR須磨駅南側の海岸は多くの海水浴客でにぎわっていた。その反対側、駅北側の飲食店などが並ぶ通りに出る。すると、わずかな時間に、海水パンツやビキニのままで歩く多くの男女とすれ違った。年配の人もいる。 客待ちしていたタクシー運転手(68)は「毎年見る光景。常識としてどうやろうか」と首をかしげた。水着のままタクシーに乗り込もうとする客もいるという。 商店主らも苦々しい表情だ。コンビニ店の女性店長は「トイレも店