校長先生の「皆さんが静かになるまで10分かかりました」、消防士の消火実演でおなじみの小学校の避難訓練。 果たして、これは意味あるのだろうか? データを見てみよう。 建物用途ごとの火災発生状況 学校:292件 全国の小学校の数:22000校 各学校で1度だけしか火災が起きず、かつ、そのすべての火災発生の時間は児童がいる時間帯であったという仮定をしても、1.4%の児童しか避難訓練の恩恵を受けておらず、残り98.6%の児童にとって、火災を経験していないため、避難訓練は不要なものでしかない。 実際は、深夜の放火、しかも特定の学校を狙った執拗な犯行といった偏りにより、避難訓練が不要となる児童はさらに増えるだろう。 これに対しては「万が一の備えが大事なのだ」と言う反論があるかもしれない。 だが、次のデータはどうだろう? 火災種別・建物用途別における死者の発生人数別火災件数 学校:0人 日本の小学生の数