先月30日に放送を終えたNHKの連続テレビ小説「純と愛」。期間平均視聴率が、関西地区で15・9%と、過去5作品に比べ低調だった。脚本は、「家政婦のミタ」の最終回で40%という驚異的な数字をたたき出した遊川和彦さんだっただけに、関係者の思いは複雑だ。(横山由紀子)高齢者の支持は得られなかったが… 期間平均視聴率が15・9%(関西地区)というのは、実は歴代朝ドラの中では、驚くほど低い数字というわけではない。関西地区の史上最低は平成21年度の「ウェルかめ」の10・8%、次いで同年度「つばさ」が11・3%を記録している。 その翌年度、転機が訪れた。てこ入れのため、放送時間が従来の午前8時15分から同8時に変更されたのだ。第1作の「ゲゲゲの女房」は関西地区で15・9%、「てっぱん」16・2%、「おひさま」16・5%、「カーネーション」19・6%、「梅ちゃん先生」18・5%と、順調に数字を伸ばしてきた