宮内庁の書陵部が所蔵している書物の中に、国宝に指定されている平安時代の古文書「北山抄(ほくざんしょう)」の写本が保管されていたことが分かりました。 裏には、珍しい猿の顔のようなスタンプが押されていて、宮内庁では「詳しいことは分からず、謎だ」としています。 「北山抄」は平安時代中期の学者、藤原公任が編さんした宮廷社会の儀式の指南書で、合わせて10巻あり、京都国立博物館にある原本や、その写本が国宝に指定されています。 宮内庁の書陵部では、昭和32年に藤原摂関家の1つの九条家から購入したおよそ1万点の古文書の整理を続けていましたが、このほど、そのうちの一部が「北山抄」の写本の断片であることが分かりました。 この写本は、書体や紙の質などから平安時代のもので、貴重な発見だということです。 また、文書の裏には縦2センチ、横2.5センチほどの猿の顔のようなスタンプが押されていました。 同じようなスタンプ