保育所の待機児童数(4月1日現在)が全国の政令市で最多となった福岡市は、来年4月までに待機児童をゼロにする目標を掲げているが、達成には険しい道のりが続いている。 切り札の一つにしている同市中央区今泉の認可保育所「中央保育園」の移転計画も、予定地周辺にラブホテルが密集し、道が狭いとして保護者側が猛反発し、先行きが見通せない状況だ。 同園(約1200平方メートル)は現在、中央児童会館内に入居し、社会福祉法人「市保育協会」が運営。計画では、約200メートル離れた駐車場跡地(約1500平方メートル)に移転。定員を150人から300人に倍増し、天神エリアの認可保育所では初の夜間保育(午後10時~午前2時)も始める予定で、鉄筋3階建ての新施設を来年4月に開園する見込みだ。 しかし、移転先の周囲にはラブホテルやパチンコ店があり、園に通じる道は一方通行の市道(幅5・5メートル)しかないことに、保護者から「