セルビア南部アレクシナツ(Aleksinac)近郊の干ばつ被害を受けたトウモロコシ(2012年8月24日撮影)。(c)AFP/SASA DJORDJEVIC 【8月27日 AFP】欧州南東部を襲った前例のない大規模な干ばつで、欧州で最も貧しい地域の1つであるバルカン諸国の農業が深刻な被害を受けている。被害額は合計10億ユーロ(約985億円)を超えると推定されている。 欧州南東部ではここ1週間、気温が40度を超える酷暑が続いており、大半の地域では雨も全く降っていない。 この冬、記録的な降雪と寒波に見舞われたボスニアは現在、120年間の観測史上最も暑い夏に苦しんでいる。ボスニア全国農業生産者協会(National Association of Farmers)によれば、干ばつにより同国の農業生産高(約10億ユーロ)は30~40%減少し、被害額はおよそ3億ユーロ(約296億円)に上ると推定されて