帝国データバンクによると、「Vestax」ブランドでDJ用ミキサーやターンテーブルを手がけるベスタクス(東京都大田区)が12月5日に東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。負債は約9億円の見込みだが、変動している可能性があるという。 1977年、プロ用楽器を設計販売する「椎野楽器設計事務所」として創業。87年に現社名に変更、DJミキサーやターンテーブルで業績を伸ばし、2002年3月期には売上高約25億1400万円を計上していた。 だが音響機器市場の低迷や海外市場で中国製の安価な製品の台頭などで苦戦。2012年3月期には売上高が約10億5700万円にダウンし、近年は年間5億円を下回るまでに低迷。資金繰りが悪化し、8月末までに事業を停止していた。 関連記事 パイオニア、DJ機器事業の売却を発表 カーエレクトロニクスに集中 パイオニアがDJ機器事業の売却を正式発表。DJ機器は今後もパイオニアブラ