「ドラゴンクエスト」などのロールプレイングゲームにおいて、冒険の舞台として存在するダンジョン。ゲームの世界では、敵を倒しながらどんどん下の階へと進んでいくとボスキャラがいたりする。 フィクションの世界では地下深くまであるダンジョン。現実世界でも、例えばデパートの地下なら2階くらいまでは普通にある。では、実際に行ける地階として、現実に存在するのは何階くらいまでなのだろうか。 そしてそこは、一体どんな場所なのだろうか。できるだけ深い地階を求めて、現実を探検してみた。
以前、地下鉄のホームを鑑賞したことがある。やんわりとしなを作るその姿に酔いしれたものだ。しかし、地下鉄ホームの魅力はこれだけではない。その先にもワンダーランドが広がっている。 (text by 大山 顕) ロンドンの地下鉄は「チューブ」と呼ばれているというが、これは地下鉄の本来の姿をよく示していると思う。ぼくらが体験できる地下鉄空間とは、車両とホームと通路だけだが、地下鉄の本来の姿とは、長い長いトンネルだ。そしてふつうその空間を体験することはできない。 通勤、通学などで毎日地下鉄を利用していて彼女のことなら何でも知っていると思いこんでいたが、それは彼女の表向きのほんの一部分。誰にも見せないすっぴんの姿がある。それを見てみたい。 ガードが堅い彼女だが、その素の姿をちらりとかいま見ることができる場所がある。それがホームの一番端っこというわけだ。
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