「言葉の暴力」で女子大生が自ら命を絶つのを後押ししたのであれば、許されることではない。元交際相手の女子大生(21)に「死んでくれ」とメッセージを送り、約10時間後に自殺させたとして、慶応大学3年の男子学生(21)が2月19日、自殺教唆容疑で警視庁に逮捕された(その後釈放)。男子学生は女子大生が精神的な病を抱えているのを知りながらメッセージを送ったとみられ、警視庁幹部は「瀕死(ひんし)のけが人に暴行を加えるのと同じ。まさに死のメッセージだ」と憤る。インターネット空間での「言葉」の応酬が刑事罰に問われた異例の捜査の内幕とは…。(中村翔樹、宇都宮想)「自殺させられた」…匿名の電話で発覚 ツイッターやラインに痕跡 「女子大生は自殺させられた」 警視庁三田署に男性の声でこんな匿名の電話があったのは、昨年11月11日。同署は2日前の9日午前5時ごろ、港区芝のマンション8階からこの部屋に住む女子大生が転