1997年ファーストステージ、横浜フリューゲルスのスターティングメンバー。ブラジル代表のジーニョ(10)、サンパイオ(8)を擁した【Jリーグフォト(株)】 横浜フリューゲルスは、日本サッカーリーグ時代から「全日空」にゼネコンの佐藤工業が共同出資するという形でスタートしたクラブ。当初は「AS(ANAとSATO)フリューゲルス」と称していたが、93年にはJリーグの呼称ルール(地域名と愛称)に従って「横浜フリューゲルス」と呼ばれるようになっていた。 日本全国をカバーする航空会社である全日空が母体となっていることもあり、神奈川県の横浜市をホームタウンとしながらも、鹿児島、熊本、長崎という九州の3県も「特別活動地域」として認められるという特殊な形でスタート。だが、結果的にはそれがクラブ経営を苦しくさせる要因のひとつとなった。 「横浜市にはマリノスがあり、サッカーというとマリノスというイメージが定