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literatureとあとでに関するkana321のブックマーク (1)

  • 『風の歌を聴け』についてどうしようもない絶望の話 - 無要の葉

    2014-11-16 『風の歌を聴け』についてどうしようもない絶望の話 久方ぶりに会う友人との待ち合わせの場所に早く着きすぎた僕は鞄から一冊のを取り出した。『風の歌を聴け』という30年も前に出版されたの文庫版だ。それも後ろに「¥105」というシールが貼られ、ページも日に焼けて乱雑に扱われたの悲哀を漂わせていた。 そのの作者はノーベル賞候補に何度も入っておきながら、未だにそのためにスウェーデンに旅立ったことはない。それでも熱狂的なファンが集まって受賞の瞬間を待ち望むという滑稽な映像が秋の風物詩になりつつある。まるで渋谷の交差点を埋め尽くす青い服を着た若者や、道頓堀に集まる虎ファンを笑うことはできないし、行き過ぎたファンのおかしさはカーネルサンダースの呪いを笑えない。 窓の外はすっかり日が落ちて、冬の訪れをしんみりと語るには相応しい夕方だった。頼んだブレンドは苦く、しかし外の気温を忘れ

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