奈良市保健所は3日、大阪府内の焼肉店で7月上旬、加熱用レバーを生で食べるなどした同市内の家族4人が、下痢や腹痛などの食中毒症状を訴え、母親(28)と長女(2)、長男(1)の3人が腸管出血性大腸菌O26に感染したと発表した。3人の症状は軽く、快方に向かっているという。 母親はレバーを加熱せず生で食べ、箸などを通じて幼児2人に感染したとみられる。その後、幼児2人と一緒にプールで遊んだ生駒市内の女児(3)もO26に感染していたことが確認された。 生のレバーは7月1日以降、店で提供することが禁止されており、店は加熱用として提供していた。 母親は「レバーの生食が禁止されていることは知っていたが、あまり危険性を認識せず、以前と同じ感覚で食べた」と話しているという。