東京の52歳の弁護士が、国選弁護人を務めていた傷害事件の被害者の女性らに、無理やり被害届を取り下げさせようとしたなどとして、警視庁に強要未遂などの疑いで逮捕されました。 調べに対し、容疑を否認しているということです。 警視庁の調べによりますと、棚谷弁護士はDV=ドメスティックバイオレンスで傷害の罪で起訴された被告の男の国選弁護人を務めていましたが、去年9月、被害者の20代の女性や母親に封書などを送り付けて「お前は法廷で証言させられるが何もいいことはない。1日も早く心にもない被害届や告訴を取り下げろ」などと迫ったとして、証人威迫と強要未遂の疑いが持たれています。 警視庁は、去年8月に被害者の女性からDVの相談を受けて捜査する過程で一連の経緯を把握したということで、詳しいいきさつをさらに調べています。 警視庁によりますと、調べに対し棚谷弁護士は容疑を否認しているということです。