韓国の憲法裁判所は19日、革新系の少数野党、統合進歩党を解散させる決定を出した。同党の活動が「北韓(北朝鮮)の対南革命戦略に沿っている」などとして政府が同党を解散させるよう憲法裁に審判を求めていた。韓国で政党が解散させられるのは1987年の民主化後初めて。 国家情報院と検察当局は2013年9月、北朝鮮の思想を支持する組織をつくり、韓国の体制転覆を企てたとして統合進歩党の李石基(イソクキ)議員を「内乱陰謀罪」などで逮捕、起訴した。その後、法務省が「統合進歩党の綱領や目的が、憲法の自由民主的な基本秩序に反する北韓式の社会主義を追求している」として憲法裁に審判を請求していた。これに対し、統合進歩党は北朝鮮との関連を否定し、全面的に争っていた。