太陽が「見えなくなる」という意味なら、特に何も起こらない。1秒暗くなるけど、日食と違って1秒でまた元の生活に戻る。でも、太陽が「存在しなくなる」という意味なら、まったく話は違ってくるだろうね。 太陽系に浮かぶ全惑星および夥しい数の物体の軌道は、太陽が絶えず前に加速して動くことで、その重力の影響下で保たれている。 例えば地球は太陽の周りを秒速約30kmで周回している(真円ではなく楕円軌道なので、太陽からの距離にもよるが)。 太陽がなくなると、太陽が太陽系の物体に及ぼす重力の影響も消えるので、物体は円状の軌道で加速を続けるのをやめ、一定速度で直進を始める。 最初は大したことじゃないように思えるかもしれない。が、これで太陽系周辺を周回する惑星、彗星、小惑星、宇宙塵もめいめい勝手に動くので、太陽が1秒後に通常運転を再開した時にはもう軌道が変わってしまった後ということになる。 互いの距離が狭まるもの