スイス・ローザンヌ(Lausanne)付近の牧場の羊たち(2010年11月22日撮影、資料写真)。(c)AFP/FABRICE COFFRINI 【8月5日 AFP】ヒツジを使い、差し迫るオオカミの脅威をテキストメッセージで羊飼いに通知するというのは非現実的に聞こえるかもしれない。しかし、1世紀ぶりにオオカミが出没し始めたスイスでは、すでに実験が始まっている。 前週実施されたスイスの牧草地での実験に協力した生物学者ジャンマルク・ランドリ(Jean-Marc Landry)氏は、「屋外でこのようなシステムが試されるのは今回が初めて」と語った。 スイス通信(ATS)によると、実験では約10頭のヒツジに心拍数モニターを装着。その後、口輪をつけた2頭のオオカミ犬にヒツジを追わせた。 結果、ヒツジの心拍数には大きな変化が現れた。この心拍数の変動を使えば、オオカミが嫌がる薬剤を吹き出す首輪を装着させ、